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日本の“ものづくり”の現場にITを。「スマートものづくり実践セミナー」レポートその2

         

●レベル1 データの収集・蓄積
●レベル2 データによる分析・予測
●レベル3 データによる制御・最適化

まだデジタル化に関して何も行っていないという場合は、まずはデータの収集からスタート。この際、決していきなりレベル2や3のことをするのではなく、順番に行っていくことが重要なようです。

2時間に及んだセミナーの最後は、東京商工会議所が実施した「ものづくり企業の現状・課題に関する調査」の一部について紹介がありました。23区内の1,670社の製造業から回答いただいたこのアンケートでは、デジタルデータの利活用や、データ導入時に期待すること、実際の効果などについて、現場の生の声が反映されています。こちらから閲覧できるので、参考にしてください。

まずはデジタルデータの収集・可視化から始めよう

IoTやAIというキーワードを耳にする機会が多くなっている昨今。デジタルデータの利活用というのは時代の流れにおいて重要なことだというのはなんとなくわかっているけれど、現場レベルではどのようなことをしていいのかわからないと考えている製造業の方は多いはず。

今回のセミナーでは、デジタルデータを活用するために大がかりな設備投資や人材登用は不要で、とにかく現在現場で起きていることのデータを収集しそれを可視化することから始めることで、いろいろな面の変化が期待できるということがわかりました。

今後20年、30年というスパンで見たとき、ただ技術力をアップして製品を作っているだけでは、世界のものづくりから日本が後退してしまうのは明らか。製造業自らがプラットフォーマーとなり、ユーザーに価値のある体験を提供しなければ、生き残れないのではないでしょうか。

そのためにも、まずはデジタルデータの収集・可視化を、今回大川氏が紹介したツールなどを使って始めてみましょう。期待している以上の効果が得られるかもしれません。

 
デジタルツールの開発は「UXデザイナー」の存在がカギ

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