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日本の“ものづくり”の現場にITを。「スマートものづくり実践セミナー」レポートその2

         

Webiot 
温度・湿度・気圧センサーや加速度センサー、人感センサーなど、購入してすぐにデータ取得が開始される。料金は500円/月〜と低価格。

TeachmeBiz 
スマホで写真や動画を撮影し、コメントを付加することで簡単に現場で使えるマニュアルが作成できるツール。現場作業におけるサービス基盤となり得る。

プロジェクションピッキングシステム
画像認識とセンサーを使った、ピッキングのケアレスミス防止システム。視覚的にわかりやすくなっている。

SOFIXCAN Ω Eye
工作機械の操作盤にデジタルビデオカメラを取り付け、画像認識技術を用い機械の状態を解析・監視、およびデータの蓄積を実現。

これらのシステムは、専門的な高価な技術やシステムを使っているわけではなく、すでにあるモノや技術を組み合わせて作られたものがほとんど。製造業の現場で必要と判断し自作し、それを外販しているというケースも多く見受けられます。

使われている機器はほぼ市販で買えるものばかり。使われている技術も画像認識やAIといったもの。これらを組み合わせるだけで、このようなものが作れること。そしてそれを実際に現場で活用できるということが、第4次産業革命のほんとうの意義なのです。

欲しいツールがあったら個人が自分で作る時代

次のセクションでは、必要なものをユーザーが自分で作っている事例の紹介に。大川さんの2名の友人が作っているものを紹介します。

ひとつめが、山口洋介さんの作る「ファーマシストオンライン」。薬剤師である山口さんが、薬局業務を効率化するために、スマートスピーカー「Google Home」を使い、在庫確認や処方量の確認、他薬局の在庫確認などを行うというもの。これらを通常の薬局業務の合間に開発し、Facebookなどで要望のあった機能をその場で実装するといったことを行っているそうです。

ふたつめが、お茶の水内科を経営する五十嵐健祐さんの「お茶の水内科オンライン」。これは、Skypeを使った遠隔診療サービス。オンラインで診察の受付から診療、処方、配送までを行うというものです。新たに開発したものはなく、既存のテレビ電話ツールを使って実現しているというのがポイントです。

このほか、北海道の製造業「ワールド山内」の事例も紹介。自前、超格安でデジタルファクトリーを構築することで、VE/VA提案を行い、発注者と対等な立場を確立しています。

そのほか、古いスマホを使っての機械管理システムや三色灯の監視システムなどを開発している製造業を紹介。実際に外販をしていることもあり、このような業務効率化ツールを新しい事業にしている製造業もあるという事例でした。

ものづくりで使える便利なツール

実際に自分でものづくりをしようと思ったときに、データをアップロードするもの、データ同士をつなげるもの、分析するもの、可視化するものが必要になります。そこで、大川氏オススメのツールの紹介がありました。いくつかご紹介します。

 
低予算で手軽に導入できるデジタルツール
デジタルツールの開発は「UXデザイナー」の存在がカギ

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