もちろん今回の調査でもトイレは検査対象でしたが、意外と ――というか、かなりきれいで、上蓋や水洗ボタン、個室ドアの鍵のどこからもウィルスは発見されなかったとのこと。
汚れているだろうと気をつけて掃除がされているからこそ、なのかもしれません。
それに比べて保安検査場のトレーはA型インフルエンザウイルスやアデノウイルスといった感染力の強いものから一般的な風邪ウィルスまで見つかり、パンデミック寸前。
しかも、あれに触るのは飛行機搭乗直前なのも気になります。乾燥した空間に数十人、数百人と詰め込まれる機内で、誰か1人がトレーについていたインフルエンザウイルスに感染してしまっていたら…? 考えただけでゾッとしますね。
実際、今回の調査のねらいもここにあり、フィンランド国立保健福祉研究所とノッティンガム大学はこれを機にウイルス感染の経路や危険性に気づいてほしいとコメントを出しています。
ちなみに、今回の調査で二番目に汚かったのは子供用の遊び場にあるプラスチック製のおもちゃ、ドラッグストアにある支払い用端末だったのだとか。
「ウイルスや細菌の多い場所」といえばトイレを想像することはあっても、まさか保安検査用のトレーやおもちゃは想像しませんよね。
これは仕事におけるデータ分析でも同じこと。きっと○○だろう、と当然のように考えていたものが、実はまったく的はずれだったということはよくあります。
まずは、その「当たり前」が事実なのかと疑問を持つところから始めましょう。
【参考サイト】 空港にトイレより汚い場所があった 全員が触るのに | Newsweek Plastic trays at security are the worst virus carriers in the airport | The Sun Airport check-in machines are so dirty that they contain 1,000 times more germs than TOILETS | The Sun
(塚岡雄太)
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