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マーケターなら知ってて当然!? 「MarTech(マーテック)」とは一体何?

         

〇〇Techという言葉をよく聞くようになりました。有名どころではFinTech(フィンテック)などがよく聞かれますが、最近ではHRTech(HRテック)やCreditTech(クレジットテック)、MarTech(マーテック)という言葉も目にするようになりました。

この記事では、MarTechとは一体どんなものなのかに迫っていきましょう。

MarTechとは

MarTechとは、マーケティング(Marketing)と 技術(Technology)を掛け合わせた造語です。企業がマーケティング活動にITを取り入れることで、より効果的なビジネスを展開できるようになります。この言葉は、2014年頃からアメリカで使われるようになりました。MarTech Todayというマーテックに特化した英語サイトもあり、注目を集めています。

ECの発達やスマホを介したサービスの多様化によって、オンライン上で商品を選んだり、レストランを予約する際に口コミをチェックしたりするのが当たり前になりました。そのため、デジタルプラットフォーム上での消費者の購買行動を視野に入れたマーケティングが必要となっています。ゆえにマーケティング業務に関わる際には、インターネットやデジタルソリューションに関する深い造詣を持つことが不可欠です。常に「どのようなサービスをデザインするか?」「どんなUIを用意すべきなのか?」を考える必要があります。

MarTechの種類

出典:Chiefmartech.com Marketing Technology Landscape Supergraphic (2018)

MarTechには主なカテゴリとして、以下のようなものがあります。


 

  • SFA(営業支援システム)
  • MA(マーケティングオートメーション)
  • BI(ビジネスインテリジェンス)
  • CMS(コンテンツマネジメントシステム)
  • DMP(データマネジメントプラットフォーム)
  • SNSのプラットフォーム
  • メール配信システム

 


 

これらはマーケターがよく利用しているサービスですが、そのほかにも各種連携用ミドルウェア、クラウドサービスまで、幅広い分野のマーケティング活動に関わるテクノロジーが含まれます(参考記事)。現在ではおよそ7000ものMarTechツールが存在するとも言われているのです(参考記事)。

個人の意見が影響を持つ時代

SNS全盛の今、多くの人々が自分の感想や意見を自由に発信できるようになりました。その結果、個人の投稿内容が顧客の消費動向に大きな影響力を持っています。Instagramを見て商品を買いたい! と思ったことのある人も多いのではないでしょうか? 企業側もSNSの公式アカウントを設けるなど、その潮流に従っています。Instagramで見かけた商品が簡単に購入できるサービス(ショッピング昨日)もすでに存在しています。

デジタルにおけるマーケティングは、ターゲットを絞って顧客を見る視点から、「One to One」へと変わってきています。One to Oneマーケティングとは、一人ひとりの消費者のニーズや購買履歴に合わせて、個別に行うマーケティング活動のこと(参考記事)。例えばユーザーごとに異なるクーポンを発行したり、商品をレコメンドしたりすることで購買率を上げようとする戦略です。これらのマーケティングに必要なのが、まさにMarTechなのです。

マーケティング部門とIT部門の協力が重要

MarTechをうまく回すためには、マーケティング部門とIT部門が協力することが必要です。

マーケティング部門だけでデジタル施策の立案・運営に取り組もうとすると、テクノロジー情報の収集に膨大な時間がかかります。一方、IT部門はテクノロジーの観点からの助言がメインとなり、マーケティング部門の抱える課題に必ずしも沿うものが得られるとは限りません。

これらの問題が多くの企業で起こってしまう要因は、これまで多くの企業のマーケティング部とテクノロジー部が、全く異なる立場で組織に貢献してきたからです。今後は両部署が連携し、本当に目指すべき目標を達成するためのデジタル施策を実施していくことが求められます。MarTechをうまく活用するためのTipsをもっと知りたい方はMarTechに特化した株式会社ギャプライズが運営するサイトMarTech Lab(マーテックラボ)もぜひ参考にしてみてください。

まとめ

これまでは、マーケティング担当者は自領域に精通していれば最低限、仕事を回すことができました。しかし、これからは今まで以上にITの知見も必要になるということです。

自分の仕事の領域を越境し、貪欲に学んでいく姿勢が求められます。

また、◯◯Techという言葉が増えていることが示す通り、全ての領域において、テクノロジーとうまく共存していくことは今後のビジネスパーソンの必須条件となりつつあります。と書くと、勉強することが強制です、という風に聞こえるかもしれませんが、その逆の部分も多分にあり、上手に活用していくノウハウを一度覚えてしまえば、今と同じ作業にかかる時間をかなり短縮しつつ同じ、もしくはそれ以上の成果をあげられるようになるかもしれません。

【参考記事】

(安齋慎平)


 

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