この週末を利用して、紅葉狩りに出かけてきました。
今年は台風が少なかった影響なのか葉がよく残り、さらに秋が短いわりに寒暖差がしっかりあったおかげで、色づきもひときわ鮮やか。多くの人でにぎわう中、久しぶりに“秋らしい秋”を感じる時間になりました。
ところで、紅葉を見に行くことを、どうして“紅葉狩り(もみじがり)”と言うのかご存じでしょうか?
キノコ狩りやイチゴ狩りのように“採る”わけでもないのに、なぜ“狩り”なのか——これ、実は平安時代の貴族文化が由来で、「自然を楽しむために山や野へ出かけること」そのものを“狩り”と呼んでいたのが始まりだそうです。
言われてみれば、“採らない狩り”ってちょっと不思議ですよね。季節の言葉には、昔の人の感性や遊び心が静かに残っていて、毎年この時期になるとふと思い出してしまいます。
それではまず、今回紹介する記事をダイジェストで紹介します!!
『データ・情報は生もの!』をコンセプトに掲げるデータのじかんの新企画『DX Namamono information』。ググれば分かる、AIが収集できる情報だけでは絶対に「見えてこない」、デジタル活用・DXのリアルな“体験”を、全国の“体験者”たちがあなたにご案内します。一次情報とニュースを組み合わせて読むことで、「自分ごと化」も「理解度アップ」も、間違いなしです!今回は、ANAが2025年8月1日〜9月15日に実施した「ANA PayのVisaタッチ決済で電車に乗ろう!キャンペーン」を取り上げます。このキャンペーンは、対象鉄道路線の運賃が半額になるという魅力的なものでしたが、実際に試してみると、知名度の低さだけでなく、いくつかの“壁”が浮かび上がりました。 (・・詳しくはこちらへ)
2025年は“AIエージェント元年”とも言われており、最近のAI関連展示会では「AIエージェント」がまさに花盛りです。看板に「AIエージェント」と掲げていないIT企業を探すのが難しいほどです。上半期までは、自社で活用していないIT企業が“AIエージェント”を売り込むケースが多く見られましたが、下半期に入ると、実稼働可能なAIエージェントを提供するスタートアップ企業が複数登場しています。本講座では、まずAIエージェントの仕組みと特徴を整理した上で、その今後の展開を考察します。完成度の高まりを見せるAIエージェントですが、社会実装が始まるとともにリスクも次第に可視化されてきます。第3回では、これらAIエージェントの“リスク”とそれに対する“対策”について解説します。 (・・詳しくはこちらへ)
『データ・情報は生もの!』をコンセプトに掲げるデータのじかんの新企画『DX Namamono information』。ググれば分かる、AIが収集できる情報だけでは絶対に「見えてこない」、デジタル活用・DXのリアルな“体験”を、全国の“体験者”たちがあなたにご案内します。一次情報とニュースを組み合わせて読むことで、「自分ごと化」も「理解度アップ」も、間違いなしです!今回は、今年7月に訪れたチェコ・スロバキア・オーストリアで、決済サービス〈Revolut(レボリュート)〉のリアルカードを使用して、実際に海外ATMから現金を引き出した体験を紹介します。その体験を起点に、海外ATM手数料の実態についても深掘りしました。」 (・・詳しくはこちらへ)
“経済的自立、選択的退職”を意味する FIRO(Financial Independence, Retire Optional)は、十分な資産を築き、“働くかどうかを自分で選べる状態”を目指す新しいライフスタイルです。早期退職をゴールにするのではなく、働き方・暮らし方の主体性を高め、自分にとって最適なペースで人生をデザインできる点が大きな特徴です。今回のタイム君では、FIRO(経済的自立・選択的退職)について、漫画でわかりやすくお伝えします。 (・・詳しくはこちらへ)
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2025.11.10 公開
今回の「DX Namamono information」では、ANAが実施した「ANA PayのVisaタッチ決済で電車に乗ろう!キャンペーン」を編集部が実際に体験し、その利便性と“リアルな使い勝手”を検証しました。ANAのフライト利用が不要で、日常の交通利用が半額になるという非常に魅力的な内容ながら、意外と知られていない本キャンペーン。その理由に迫るべく、実際の利用プロセスを丁寧に追っています。
まず注目したいのは、キャッシュバックの条件と対象範囲の広さです。対象路線は、都営浅草線・大江戸線をはじめ、京急、南海、大阪モノレール、福岡市営地下鉄、ゆいレールなど全国に広がり、上限こそあるものの実質“運賃半額”になるメリットは大きいものがあります。一方で、利用には専用ページからのエントリーが必須であり、Googleウォレット利用時にはスマホロック解除が必要など、実際に使うと“ひと手間”が存在することも浮き彫りになりました。
さらに、決済とキャッシュバックのタイミングのズレもポイント。乗車後すぐに割引が適用されるのではなく、還元時期は翌年12月〜翌々年1月頃とかなり先。これにより、「本当に半額なのか?」と不安に感じる場面もありました。
しかし、それでも“半額”というインパクトは強力。多少の手間はあれど、家計に直結するメリットは大きく、キャンペーン終了後もANA Payの活用価値は高いと感じられます。編集部としても、デジタル決済の現場に潜む課題やユーザー体験のリアルを知るうえで、非常に示唆の多い取り組みでした。
2025.11.11 公開
今回の「AIエージェント講座」第3回では、AIエージェントの社会実装に向けて避けて通れない“リスク”と“課題”、そしてそれらに対する具体的な対策を、編集部が整理してお届けします。展示会やビジネスシーンではAIエージェントの利便性ばかりが語られがちですが、現場が直面する課題は想像以上に多岐にわたります。
まず大きな論点となるのが、信頼性と安全性の問題です。モデルの判断精度は依然として不安定であり、MCPサーバーの脆弱性といった新技術特有のリスクも顕在化しています。さらに、自律処理の誤判断が一気に連鎖するAIエージェント特性も、実運用では深刻なリスクとして認識すべき点です。運用管理も複雑化しており、プロセスの可視化や監視体制が欠かせません。
ワークフロー構築にも大きなハードルがあります。高度な自動化の裏側では、膨大な初期設定や手動調整が必要で、本番運用への移行が難しいケースも多くあります。さらに、企業のデータ環境は“サイロ化”や“レガシーシステム”によって分断され、AIが力を発揮できる状態に整っていないという根本課題も浮き彫りになりました。
こうした課題に対し、近年はガードレール設定が可能な開発ツール、ワークフロー自動生成フレームワーク、MCPによる標準化されたデータアクセスなど、解決策となる技術も続々と登場しています。特に「Agent Builder」などノーコード開発ツールの登場は、AIエージェント開発の常識を大きく変えつつあります。
AIエージェントは急速に進化していますが、その実装には冷静なリスク把握と環境整備が不可欠です。本稿は、その第一歩として“現場が直面する課題の全体像”を丁寧にまとめました。
2025.11.12 公開
今回の「DX Namamono information」では、海外旅行者の間で人気が高まっているデジタル銀行サービス「Revolut(レボリュート)」を取り上げ、実際にヨーロッパでATM利用を試したリアルな体験をもとに、その利便性と落とし穴を編集部視点で整理しました。アプリで事前に日本円からチェコ・コルナへ両替しておけば、現地ATMでスムーズに現金を引き出せる点は大きな魅力。操作も日本のATMとほぼ同じで、暗証番号入力から金額指定まで迷うことはありませんでした。
しかし、現地で最も注意すべきは「ATM手数料」です。Revolut側の手数料ではなく、ATM提供側の手数料が予想以上に高額で、特にEURONETのATMでは600コルナの引き出しに対して149コルナ(約25%)も手数料が発生。チェコでは同社ATMの手数料が高いことで知られていますが、改めてその高さを実感する結果となりました。
手数料を抑える選択肢として銀行ATMの利用が挙げられますが、2025年時点では銀行側も手数料体系を変更しており、無料とは限りません。コメルチニー銀行のように、店内ATMで49コルナ、屋外ATMで99コルナといった具合に、以前より負担が増えているケースも確認されました。また、チェコ貯蓄銀行では1000コルナの引き出しで169コルナと、銀行であっても高額な手数料が課される場合があります。
結局のところ、旅行中に“手数料の安いATM探し”に時間をかけるのは現実的とは言えません。編集部としては、銀行が近くにあれば利用しつつ、基本は“銀行の外付けATM”を選ぶのがバランスの良い選択ではないかと感じました。利便性とコストの両面を踏まえ、Revolut利用時の参考にしていただければ幸いです。
2025.11.10 公開
「“週休二日制”ではなく“労働二日制”のような働き方」という新しい視点を提示する本稿では、まずかつて話題になった FIRE(Financial Independence, Retire Early)を振り返ります。若いうちに経済的自立を果たし早期退職を目指すFIREは魅力的な概念ですが、実情や持続可能性には疑問が残ること、また「解雇(Fire)」との語呂合いのズレも含め、軽やかな憧れとして広がる一方で現実感が希薄だという筆者自身の視点も含まれています。
一方で新たに注目されている FIRO(Financial Independence, Retire Optional)は「完全な仕事の放棄」ではなく、働き続けながらも主体的に休みを選び、仕事と暮らしのバランスを取りながら心身を健やかに保つライフスタイルを表しています。筆者は自身の経験を交えつつ、“宝くじで当たって自由になる夢”と“職場での人とのつながりを感じる日常”の間で揺れ動く気持ちを率直に語りながら、「休みの代わりに労働日数を少なくする」という発想を打ち出しています。
また、筆者が連載漫画「タイム君」の199回という節目を迎え、7年間にわたる連載への感謝とともに、第200回を区切りに“定期連載終了”を宣言する場面も描かれています。とはいえ完全終了ではなく、不定期ながら“フリーランサー”“労働二日制”的な働き方で続けていく意向を述べ、「宝くじが当たったら南の島で暮らす」という冗談交じりの夢も、実は「自分らしい働き方」の象徴として提示されています。
編集部としては、このテキストが「働き方のかたち」や「人生の選び方」に対する読者の思考を刺激する好例だと感じています。理想と現実のせめぎあいの中で、働き方そのものを問い直す視点として、FIROという言葉がひとつのヒントを与えてくれます。読者が自身の「働く意味」「休む意味」を改めて考えるきっかけとして、本稿は非常に価値ある読み物と言えるでしょう。
今回は『【タイムくん 第199話】FIRO(経済的自立・選択的退職)』という記事を紹介させて頂きました。
作中では、FIROを実現する取り組みとして、タイム君が勤める会社でも副業を認める——というエピソードが描かれています。今でこそ副業解禁は一般的になりつつありますが、筆者が就職氷河期の真っ只中で社会に出た頃は事情がまったく異なりました。正社員にはなれても昇給も賞与もなく、収入を増やしたくても副業は禁止。今振り返ると「ブラック」という言葉がぴったりの時代でした。
企業が副業を認めなかった理由はさまざまありますが、根底には「自社業務に専念してほしい」という発想があったのだと思います。バブル崩壊以降、多くの企業が請負や派遣といった既得権益に依存するビジネスモデルへ移行し、出向・派遣を前提とする働き方が当たり前になりました。その中には、比較的収入が低く、生活のために副業を望む人たちも多く含まれていました。
しかし、副業が疲労や居眠り、ミスにつながるリスクを懸念し、企業はなかなか認めようとしなかった——そんな空気が確かに存在していたと思います。
とはいえ、企業がなかなか副業を解禁できなかった背景には、いくつかの事情もあります。労働時間の把握が難しく、過重労働につながるリスクを管理できないこと。情報漏えいや競合他社への機密流出への懸念。さらには、評価制度や人事制度が副業を前提につくられておらず、公平性をどう担保するかという根本的な課題もありました。企業としては、副業を“禁止したい”というより、“安全に運用する準備が整っていなかった”という側面も大きかったのだと思います。
副業が一般化した今だからこそ、当時の企業が抱えていたこうした葛藤を理解しつつ、FIROのように「働き方を自分で選べる」時代の広がりを感じます。次回200話の節目を迎えるタイム君とともに、私たち自身の働き方も改めて考えてみたいところです。
それでは次回も「データのじかんNews」をよろしくお願いします!

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(畑中 一平)
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