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データを見ていれば何か課題や気付きが見つかるのではないか

こう考えてデータ分析に取り組む人がいます。でもその結果「やっぱりうまくデータが使いこなせない」という結論に至ることが少なくありません。

それもそのはず、大量のデータに潜んだ大事なポイントは、”目的“というアンテナを張ってこそ網にかかるからです。

つまり、「自分は何を知りたいのか」という目的を明確に持つことが第一ステップです。

データから意味を見出す「アンテナ」とは?

では、次のような”目的“を立てて、データでその実態を探ろうとしたとしましょう

目的:「A事業のパフォーマンスが下がっている要因をデータから探りたい」

この”目的“のためにデータを活用する場面を想像してみて下さい。どんなことができるでしょう。

まず、どんなデータを使い、それをどう見るべきか、きっと迷うはずです。ここでいう「パフォーマンス」とは具体的に何を指すのでしょう。

売上高でしょうか?集客人数でしょうか?利益率でしょうか?

これが具体的に決まらない限り、何のデータを見るべきかが定まりません。

同じく「下がっている」とは、何(いつ)に比べて、どのくらい下がっていることを具体的に指すのでしょうか。

それが定まらない限り、どの範囲(期間)のデータを集めて見るべきか、また、「下がっているか否か」をどう評価するのか、が定まりません。

これらが定まらない状態で、データを眺めていても、「何となく」の主観的な評価や結論しか出てこないでしょう。

それだけでなく、本来データの底に埋もれている情報にも目が留まらないかもしれません。これではせっかく客観的で具体的なデータも、1ミリも活かされることがありません。みなさんは「データから意味を見いだせない」と言う前に、しっかりと具体的な目的を設定しているでしょうか。

「何を知りたいか」を明確にすること

まずは、「自分は何を知りたいのか」という目的を明確に持つこと、これがが第一ステップです。今一度、目的を明確を持ちデータを見てみましょう。今回は、データ分析の5つのステップの内、STEP1「目的は明確か?」をご紹介しました。

次回は、STEP2「その内容は具体的か?」をご紹介致します。


[連載] あなたの組織がデータを活かせていないワケ


・STEP1:目的(課題や知りたいこと)は明確か?
・STEP2:その内容は具体的か?
・STEP3:結論の良し悪しは「使うデータや分析手法」ではなくアレで決まる!
・STEP4:データから“厚み”のある情報を引き出すには
・STEP5:データからストーリーを導くには 

・STEP6:データにストーリーを語らせる 本記事

お話をお伺いしたDataLover:柏木 吉基(カシワギ ヨシキ)

データ&ストーリー LLC代表  http://data-story.net/
データ分析・ロジカルシンキングを武器とした課題解決トレーナー
横浜国立大学非常勤講師 多摩大学大学院客員教授
慶応義塾大学理工学部卒業後、日立製作所入社。在職中、欧米両方のビジネススクールにて学び、2003年MBAを取得。Academic Award受賞。2004年日産自動車へ転職。海外マーケティング&セールス部門、ビジネス改革グループマネージャ等を歴任。 グローバル組織で、数々の経営課題の解決、ビジネス改革プロジェクトのパイロットを務める。2014年、プロの実務家、ビジネススキルトレーナーとして独立。データ分析を“活用”するための思考法、分析力を分かり易く伝えた著書や講義には高い定評がある。
著書に 
「それ、根拠あるの?」と言わせないデータ・統計分析ができる本/日本実業出版社
データ競争力を上げる上司、下げる上司/日経BP社

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